COMMENT

アーティストコメント

コヤマ ヒデカズ /CIVILIAN

かつて僕らが新宿ロフトでライブを企画した時、まだバンドを組みたてだった空想委員会にオープニングアクトで出演してもらってから、気付けばもうたくさんの時間が経ちましたね。
コンセプト、アレンジ、演奏、その他全てが最初から完成されていた(と、少なくとも僕は思っていました)空想委員会の演奏をリハーサルで観て、やばい、これはこっちも気合を入れてライブに臨まなければ負けるぞ、と気が引き締まったのを覚えています。

お休みを経て、再び戻ってきてくれた現在の空想委員会は、かつて掲げていた「草食系男子による恋愛弱者の云々」なんていう狭いスケールには最早まったく収まらない、今ここで生きている人間の苦悩や後悔や、諦観や羨望、それらの呪いを背負ってもなお諦めることができない、掴みたい光について歌う、大きなバンドです。

新しいアルバムを聴いて、あの日初めて空想のライブを観た時と同じことを、再び思いました。
やばいやばい、こっちも気合を入れて音楽をやらなければ。このアルバムに負けない強度の音楽を、自分も作りたい。

これからの空想委員会を、心から楽しみにしています。戻ってきてくれてありがとう。また飲みましょう。